中央アフリカのアカ族ピグミーの強烈なポリフォニー。鳥の群れのように、くっついたり離れたりしながら、木や石や手を叩いて、歌ってハモって叫んで。いつ終わるんだろう。
カメルーン南東部やコンゴ北部に住むバカ族ピグミーの、鮮明で繊細な響きが織りなすポリフォニー。乾いた弦楽器と囁き声、ウォータードラムが耳を打つ。
イトゥリの森で、誰かが何気なく発した音に反応して、それに似せた(似合う)声を発し、また誰かがそれに反応し...幾層にも重なり合いながら発展していく。風や虫のアビンエンスとともに熱帯雨林感がつまってます。生々しい録音は大橋力氏によるもの。
ボーカルともラップともリーディングとも言えない獣のような歌声と、ディストーションのきいたカリンバやマリンバのミニマルなフレーズが、うねりながら変化し続けていって、味気なくストンと終わって、またはじまる。ひたすらそれの繰り返し。
エチオピア北西部のアリ族。アフリカのピグミー族とはまた違う、声と手拍子と笛による素朴なポリフォニー。アフリカのような音楽的メロディーがほとんどなくて、時々エラーのように独特な笛が入り込む。
ポリネシア諸島の合唱音楽。ヒメネというタヒチに伝わる無伴奏の伝統的な多重合唱らしい。南国のメロディアスなポリフォニー。
台湾の少数民族のブヌン族の合唱音楽。一聴するといわゆるヒーリング的なんだけど、聴き込むと独特のメロディーやハーモニーがあります。僕個人的にはチェロがいらないんだけども・・。
雨の音にはじまって雨の音でおわっていく僕の最新アルバム。東京で採集したいろんな音をもとに、音楽をつくりました。人工でも自然でもないようなこの響きはなかなか面白いんじゃないかなぁと、宣伝です。