実は日本発。グラフィックデザイナーの江森丈晃氏のユニット。最近は活動していないらしい。アシッドフォークやカンタベリー等明らかなリファレンスの存在が仄めかされていながらも、どうやって作られているのかがわからない。とてもめんどくさいことをやって作られているのだけは明確。
ドイツの現代音楽アンサンブル、Ensemble L’Art Pour L’Artによる近藤 譲の室内楽作品集。音楽とその言説共々、近藤譲の音楽存在と冷静且つ軽やかに関わっていく姿勢は、圧倒的にカッコよくて圧倒的に正しい。頭が冴え渡る。
シングル盤。アフリカ現地で録音された音のサンプリングとピアノとシンセが、ひたすら淡々としたビートに乗せられて進むバージョンと、アディショナルな音が存在せず、なぜかダブっぽく聴こえるバージョンが収録されている。気力が湧く音楽。リミックスしてる人のことはよく知らないけど。
古楽アンサンブルEnsemble P.A.N.(Project Ars Nova)の、主に14世紀の世俗曲を集めた作品集。当時のフランスの作曲家Solageの「Fumeux Fume Par Fumee」目当てに購入した一枚。この楽曲のラディカリズムとスリルは21世紀でも健在。Ensemble P.A.N.によるバージョンが最も聴きやすい。
Pluramon等のユニットでも知られるMarcus Schmicklerの、Edition Megoから2007年にリリースされた作品。リテラルに暖をとるような音楽ではないかもしれないが、ソリッドな音響で目を 覚ますのもある意味暖のとり方。自らに耳がついていて、「聴く」機能がついていることを再認識できる。
スペインの名門ポップスレーベルElefant RecordsからリリースされたイタリアのシンガーソングライターGiorgio Tumaの2nd。とても洗練されていて日本人好きそうという感じがするし実際自分も好き。クリスマスっぽい。リード曲「New Fabled Stories」のMVは若干コワイ。
J Dillaのトリビュート盤。アメリカ西海岸音楽シーンの最重要人物Carlos Ninoと、ヴィオラ奏者でありながらオーケストラも書けてしまうMiguel Atwood-Fergusonがコラボレーションした「Find Away」は圧倒的。
錚々たるサウンドアーティスト達がリリースを重ねるMort Aux Vachesからのリリース。とても地味で、そこが大好きな作品。こうした音やシーンの存在について、10年代の宴も竹縄な昨今、別の語り口でもう一度考え直していきたい。