henrytennisが選ぶ「自然を感じる音楽」

「mergrim 「Hyper Fleeting Vision」 release party」に出演予定のアーティストから「henrytennis」さんが「自然を感じる音楽」というテーマでセレクトしていただきました。 センスのいいセレクトをご堪能ください。

henrytennis
Read more
Requia

前半はいつも通りのフェイヒィ。ギター1本での生の息吹を感じる独演。
心がかきむしられるような良い曲だらけだが、やはり聴きどころは後半のMolly組曲。
地球に存在する多様な自然音を自由に歪ませた透明なノイズに、ギターの爪弾き、スライドによる酩酊感が乗り、暑い二日酔いの昼下がりに聴くと100%やられるレコード。
時は1967年サイケデリア真っただ中。他を圧倒する眩惑感で時代を表現したフェイヒィの初期名盤。(奥村)

Read more
Araçá Azul

「音」で「自然」を表現するカエターノの実験的な1972年作。
自然音にさりげなくも濃厚な音響効果が絡むコラージュで10分を超す大作「Sugar
Cane Fields Forever」は、爆音で聴くとドゥームメタルも可愛く聞こえるぐらいの熱量。
たまに入ってるボサやロックの良曲も邪魔に感じてしまうほど、音楽という制限の中で、音と声による景色の組み立てへの渇望、執念を感じる。普通の曲なんて入れたくなかったのではないか、と思えるぐらい。
当時は難解すぎて全く売れなかったらしい。今出しても全く売れないだろう傑作。(奥村)

Read more
C'mon

ドライブ中ではなく散歩中もしくは路側帯に停めてから聴きたい音楽(危険なので)。生楽器のアンサンブルによる反復するメロディーの単体では鳴らない倍音の先を追いかけていると変な場所に連れていかれます(鎌倉とか)。(安藤)

Read more
Speaks Volumes

ピアノを主体とした生楽器をプログラミングでシンプルにアレンジしている楽曲群は極めて体感的。筋肉の動き、血液の流れ、息の出入りと良く似ていて、聴く度に「身体って自然で出来てるなあ」と思います。(Elly)

Read more
CHAMPAQUI

アレハンドロ・フラノフの作品の中では珍しいタイプの最新作。のんびりしていて、美しくて、ピクニックやキャンプまたはヨガやストレッチ中の心のBGMにぴったり。7月〜8月の来日ツアーも久しぶりでとっても楽しみ。(Elly)

Read more
Chrono Cross (Original Soundtrack)

ゲームのサントラですが、聴いてるだけでゲームの世界観だけでは留まらぬ、異世界の大自然へ誘ってくれるアルバムです。まさに壮大。それでいて何処かノスタルジック。そして幻想的。とにかく曲がいい。いい意味で現実逃避出来ると思います。(堀越)

Read more
Documental

自然の中で聞こえてくる音を聞いている時と同じ感覚で音を聞く事の出来る作品だと思います。
人が鳴らしているとは思えないくらい。
そういう意味で僕の中での「自然を感じる音楽」です。(松本)

Read more
Cribas

ピアノが描く美しさに身を委ねていると、音から生まれた想像の世界と喚起された感情との間に不思議な接着面を感じ、恍惚としてしまう。「ありのまま」で良いんだよって、そんなふうに言われている気がして、つい、長旅へ出てしまいたくなる。(吉澤)