1月は年明けで多忙な方も多いのではないでしょうか。仕事が終わった後は自分だけの時間をゆったりと楽しみたいものです。今回はINNER SCIENCE、PORTRALなどのプロジェクトで活躍されている西村尚美さんに「夜明け」「ダンス」「リラックス」をテーマに様々な作品をセレクトしていただきました。DJの視点からの素晴らしいセレクトをお楽しみください。
西村尚美によるソロ・ユニット。浸透するように透明できらびやかな音色とメロディー、そこに拮抗する振り幅の広いリズム隊を操り、エレクトロニック・ミュージックの範疇ではありつつも、その中のどのジャンルにも収まる意思を見せないカラフルでエモーショナルな世界観の楽曲を産み出す。それらの素材をリアルタイムにエディット&ダブ・ミックスするスタイルでのライブと、自身の音楽観を派生/拡大解釈した様々なソースを大胆に紡ぐDJプレイには定評があり、いわゆるクラブ、ライブハウスの現場だけに留まらず、メディア・アート系イベントから野外パーティーまで、昼夜を問わず様々な場面で様々なタイプのクラウドを唸らせている。
いつも優雅で美しい楽曲を聴かせてくれるアーティスト・ローレンスによる、優しい音色が織り成す世界観が素晴らしい楽曲。自分は12inchで愛聴しております。程よいテンションの明け方にじっくり味わいたい一曲。
9dwのレーベル・Catuneのサイドレーベル・morecからリリースされた美麗トラック。決して派手ではない美しいシンセの音色と音数少なめのリズム群でじっくり聴かせる一曲。こうゆう曲が朝方にかかるようなパーティーも最高です。
巨匠ジョー・クラウゼルによる一大クラシック。美しいピアノの調べと野鳥の声、過ぎないドラムなどなどが、パーティーの終点へ心地よくいざなってくれている気持ちになります。調べたところ12inchのみだったので、なんとか発見して是非聴いてみてください。
こちらも巨匠。The Orbでの活動でもお馴染みのトーマス・フェルマンの楽曲で、こちらも自分は12inchで愛聴しています。過ぎないジャストなダブ感覚と言いますか、とにかく気持ちよい一曲です。質感フェチの私にこの音色はたまりません。朝方のクラブ、出来れば大箱で、出来る限りの大音量で聴きたいです。
いわずもがな。今もなお多くのフォロアーを産み続けているであろう2000年リリースのR&B/ニュー・ソウルのクラシック。R&Bをほぼ聴かなかった自分にも浸透するほど。じっくりと味わいたい、素晴らしく熱いながらに風通しの良い名作です。
ブレイク・ビーツに軸点を置きつつも、そのサンプリングというフォーマットを駆使しフォーク/サイケ/インディー・ロックといった音楽のフォロアーまでも無視出来ない圧巻の完成度を聴かせる一枚。寝る前もいいけど起き抜けにも最高でしょう。
これは"このタイミングで聴きたい"って感じではなくて、音そのものが朝方の不思議なテンションを表しているような一枚です。Jan Jelinekによる別名義。映画を見るように、朝から不思議な世界にすっかり潜り込みたいなんて人におすすめ。
恐縮ながら自作です。ぼーっとしたいときもいいはず。自分で説明し過ぎるのもアレなので、もし機会がありましたら是非ご視聴ください。
「夜明け」「ダンス」「リラックス」