デトロイトテクノを代表する名盤中の名盤ですが、一時メイクマネーなTV番組に使用されたせいか「Strings Of The Strings Of Life」が流れる度に無性にギラギラしたものを感じてしまう私。夜に走り出したくなった時にどうぞ。
基本曇りのベルリンでもこんなにアッパーにアウトプットできるほど十分な日光を摂取できているだろうかと、本人に余計な心配をしてしまう程にそこに流れるアドレナリン量が尋常じゃない一枚。気分はやっぱり西海岸。
全てに渡って生音の切り刻み具合が上品で流麗なのに、思い浮かぶは学校の帰り道に漂う夕飯の匂いだったりもう二度と会いそうにない同級生のいつかの笑顔。そんな胸きゅん団塊ジュニアには欠かせない一枚。
93年にリリースされたOvalのデビュー作。珍しくボーカル入りの本作は全編ドイツ語で無骨感満載。でも一曲目が意外なほどに叙情豊かに歌い上げられているせいで何となく騙されて最後まで聴いてしまうのです。
フランス語で「私の夢の家」と題されたCocoRosieのファースト。音楽ってこうやって作るんだよと教えてくれてるかのごとく、切なく奏でるおもちゃの音と子供のようなボーカルの絡み具合はまさに秘密の花園。
2001年Drag Cityからリリース。実験性とポップスが絶妙に同居しているのがジャケも含めて印象的な一枚。私はジムさんの歌声が好きなんですが、最近見た彼の「矢切の渡し」の歌い回しも最高でしたね。
ヨーロッパの絵画や映画を生み出した人ってかつては皆きっとこんな音風景の中で暮らしていたのでは。時折流れる淡々とした女性の語りとどこまでも静謐なピアノと弦楽器の響きはまさに古いモノクロ映画の世界。
オオルタイチと共にウリチパン郡としても活動しているYTAMOのソロファースト。曲ごとにベトナム、ブラジルなど色んな地名が付いているけれど、そこに流れるのは地球というよりむしろまだ見ぬ桃源郷の音楽。