湿度というと真っ先に思いつくのがこのアルバム。というか映画ですね。絵の質感、ストーリー、どれをとっても音楽的で"匂い"を感じます。ほとんどがJevetta Steeleのcallig you押しなのに全くしつこさを感じさせない。すべてが好き過ぎて言いようがありません。
生楽器や生活音の質感を大事にしつつもとっても楽しく仕上がってるので、世の中にはこんな素敵な音で溢れているのか!と思わせてくれるアルバム。日本語サンプリングもビックリするような使い方してるので自然と笑顔になりますね。
ただひたすらに、すべての音がかっこよく響きます。すべての世界がセピア色のフィルターがかかってしまったような。美しく、神秘的で鍾乳洞みたいなアルバムです。
雨上がりの公園とかで長靴はきながら聴くと良さそう(笑)というかそんな気分にさせてくれます。この間5年ぶりくらいにライブみたら、琴のちっちゃい版みたいなヤツをひたすら同じ音だけ30分間たたき続けてました。むー。
goldmund、helios,そして本名と多様な名義で活躍するKeith Kenniffの代表名義。最近だと坂本龍一,sawako,aus,cokiyu(敬称略)も参加したV.A"For Nihon"を企画した人物です。こちらはエレクトロニカの名門、merckからのリリース作品。どこまでも内省的になれるので、喧騒を離れて自問自答したくなります。
フランクフルトのEluxレーベルからリリースされているV.A.TYCHO,LUSHINEやGUI BORATTOなど良質な電子音楽がダウンテンポ中心でとても心地よく響きます。宇宙の外気って空気ないそうだけどなんか湿気はありそうな気がします(笑)因みに"mophONE"というユニットで僕も一曲参加しています。
惜しくもフロントマンのマーク・リンカスが去年亡くなってしまい解散してしまったバンドの3rdアルバム。語りかけるような彼の歌声は今も本当に心地良くひびきます。一人ぼっちの時も、なんか頑張っていけそうな。
説明不要なBBC Sound of 2011。軽々といろんなシーンを飛び越えていく若き天才の1stフルアルバム。圧倒的な音楽背景とセンス。湿度感というか、酩酊感ですかね。堪能しましょう!