These Walls Of Mine

Peter Broderick

狂気か天才か?
若き天才作曲家ピーター・ブロデリックの進化と深化。
ヴォーカルとリリックにフォーカスした野望いだく作品。

作曲家、シンガー・ソングライターとしての確固たる地位を確立している25歳の情熱あふれる天才アーティスト、 ピーター・ブロデリック。2月に2枚目のスタジオ・ヴォーカル・アルバムをリリースしたばかりの彼が2012年 2作目となる最新作を届けてくれました。

前作『itstartshear.com』は、彼のふたつの面の音楽性、モダン・クラシカルとフォークを折衷させ、 デジタル・ダウンロード全盛時代に真っ向から向き合った意欲的な作品でしたが、本作ではさらに刺激的な方法論によって、 周りが作り出すイメージに決してとらわれることなく、新たな可能性をあらわにしています。2009年ごろにラップトップと マイクだけで実験的に作り、いろいろな写真や言葉とともにネットにアップロードして彼のファンと共有して楽しんでいた 楽曲群を元にほぼ自分ひとりで製作した本作は、ゴスペル、ソウル、スポークン・ワード、そしてヒューマン・ビートボックスや ラップまでを取り込み、「言葉」に重きを置くことで、自身の内面の深みと膝を突き合わせたこれまででもっともパーソナルな作品です。

時にインターネット上での見知らぬひととの会話や、彼の友人や家族の言葉をリリックに引用するなど、他者との対話を大切にし、 また彼の根底にある「歌唱に対する愛」を大切にしながらも、リリックとヴォーカルの壮大な実験を施すことで、ある意味では 「もっとも自然なピーター・ブロデリック」を表現した感動的な実験作!

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