『Pink Moon』は計28分のニック・ドレイク最後のアルバムである。このラスト・アルバムを聴くと、彼がその後自殺に至る切迫性が感じられ、それが荒涼としたスタッカートに表れているようだ。前アルバム『Bryter Layter』がリリースされる前から、ニックは次はギターと歌のみのアルバムにし、「飾らない」ことを主張していた。『Know』や『Parasite』のような曲はあまり心地良くはないが、皮肉なことに最近になって、アメリカの車のCMで彼の曲が使われたことから、ファンが多くなってきた。デジタル・リマスタリングによりニックのアルバムのサウンドは良くなったが、それが最も顕著なのがおそらく『Pink Moon』だ。霊感を感じさせ、すべてを包み込むような雰囲気があり、すばらしい歌と演奏が冴え渡っている。悲しいことだが、『Pink Moon』を彼の遺作と見るのは誤りだ。彼は被害者だった。彼の音楽を楽しもう。彼がそうしていたように。Patrick Humphries(Amazon.co.jpより)
SongList
- Pink Moon
- Place to Be
- Road
- Which Will
- Horn
- Things Behind the Sun
- Know
- Parasite
- Free Ride
- Harvest Breed
- From the Morning