オーセンティックなサンバ〜ボサノヴァ〜ブラジリアン・ジャズの素晴らしい楽曲が並んでいながら、やはり今の空気も感じさせるプロダクションには、盟友アート・リンゼイも貢献している。カントゥアリアのオリジナルの他、ワンダー・サー&ロベルト・メネスカル「Vagamente」、エリス&トム「Inútil Paisagem」等の素晴らしいカヴァー・ヴァージョンもあり。
ジョアン・ドナート、マルコス・ヴァーリといった本国ブラジルの大物アーティストから、ビル・フリゼールまで、超豪華なゲスト参加陣も、強い自己主張とは全く無縁で、見事なまでにアルバムにとけ込んでいる。
1951 年、ブラジルのアマゾン川流域の都市、マナウスに生まれ、7 才の時にリオデジャネイロに移住。1970 年代には自身のバンドの他、カエターノ・ヴェローゾのバック・メンバーとしても活躍。80 年代から90 年代初めにかけて6 枚のソロ・アルバムを発表、ヒット・シングルにも恵まれる。90 年代半ばにニューヨークに拠点を移し、エレクトロニックでアンビエントなテクスチャーも取り入れて新しいブラジル音楽を追求した『Sol Na Cara』(1996) を発表。以降、コンスタントにソロ作を発表するかたわら、グラミー賞にノミネートされたビル・フリゼールの2003 年作『The Intercontinentals』にバンドメンバーとして参加し、共にツアーも行うなど、他アーティストのコラボレーションも盛んに行っている。
SongList
- Praia Grande
- Berlin
- Vagamente
- Inutil Paisagem
- Julinha de Botas
- Fugiu
- Orla
- Conversa Fiada
- So Ficou Saudade