ボン・イヴェールやグリズリー・ベア、フリート・フォクシーズなどUSインディ勢とも共振する最新型サイケ・フォーク・サウンド! 70年代フォークの叙情性を10年代の感性で再構築したソウル・ミュージックの極北
ルイス・ナヌークはささやくように歌うシンガー・ソングライター佐立努と"Chihei Hatakeyama"として、世界的に注目を集める電子音楽家、畠山地平による二人組ユニット。アコースティックでオーガニックな音楽性と「歌」の独特の世界観が好評を博した1 s tアルバム『Place』(2010年)から2年の制作期間を経て完成した2ndアルバムが本作『丘の上のロメロ』。 流麗なコーラス・ワークと美メロといった「歌」を軸に、高揚感をもたらす電子音はより深化を遂げ、ベースとドラムをはじめとしたバンド・アンサンブルを大胆に導入することで、瑞々しくも躍動感のある肉体性を獲得。開放的で情感豊かな音楽性を開花させた。 曲調はバラエティ豊かで、ルーツミュージックを独自に発展させたようなアメリカーナ調のチェンバーロック。混沌と陶酔をもたらすエレクトリック・サイケロック。歌心あふれるフォーキー・エレクトロニカ・サウンド。シューゲイザー風のエモーショナルなブルースに至るまで様々だが、総じて示唆的な歌詞も含め、同時代的なリアリティを内包し た意欲的な作品に仕上がった。 ほぼ全曲に渡って、ジャズの域に留まらない活動を展開している千葉広樹(ベース)と服部正嗣(ドラムス)のリズム隊が参加し、ゲスト・ミュージシャンとしてオルタナポップの歌姫ツジコノリコ、trico! やsmall colorとしても知られる良原リエ等が参加した楽曲を含む全10曲収録。