美しさ、ここに極まる。
ポルトガルのThe Beautiful Schizophonic(ザ・ビューティフル・スキゾフォニック)ことJorge Mantasと、Yui Onodera(小野寺唯)のコラボ2作目。本作『Night Blossom』は、2009年にリリースされ世界的に話題となった1stコラボレーション『Radiance』で見られた繊細で、透明感溢れるアンビエント/ドローンを受け継ぎながらも、さらに深みに磨きをかけ、微粒子の集合体が空間を漂うかのような繊細なドローンと、プロセッシングされた自然音や情景豊かなピアノが折り重なった、スケールの大きいサウンドスケープが描かれている。
電子音と器楽音の相性の良さを活かしたそのサウンドは、果てしなく広がる湿原をイメージさせるような雄大さを醸すel fogのヴィブラフォン(M-4)、ソプラノ・サックスをプロセッシングすることで新感覚の音響/音像を創り出すtaishi kamiya(神谷泰史)のM-5に顕著。また、オランダ在住のサックス/笙奏者、佐藤尚美はフィールドレコーディングで(M-5)、PLOPやSomeone Goodからのリリースで知られる女性アーティストのMikoは、日本語によるポエトリーリーディングで参加(M-6)。その肉声は繊細なドローンを巻き込んで、体内に沁み込んでいくかのよう。(Amazon.co,jpより)
The Beautiful Schizophonic
ポルトガル在住のJorge Mantasによるソロ・プロジェクト。2009年にリリースしたアンビエントの傑作アルバム『musicamorosa 』(CRONICA )では、輝きのある旋律的なサウンドのレイヤーとゆるやかに波打つ音の波で、優雅なサウンドスケープを提示した。ラップトップと生楽器、そしてフィールドレコーディング素材が渾然一体となった儚くも美しい響きに多くのファンが魅了されている。
Yui Onodera
「環境/空間から捉えた音の機能と関係性」をコンセプトに、フィールドレコーディングや電子音、器楽音による音と音が創りだす空間を含めたサウンド・デザイン、サウンド・スペース・デザインから家具デザインまでを手掛けるアーティストで、これまでにアメリカの名門"and/OAR" をはじめとする国内外のレーベルより数多くのアルバムを発表する。ソロ・アルバムのほか、ドローンの雄、celer とのコラボレーション・アルバムやコンピレーションへの参加がある。(Amazon.co,jpより)
- dreaming in the proximity of Mars
- akathisia
- nubian clouds over Saskia
- washing in slow colours
- siamese bloom
- this crying age