O

Oval

'90年代中盤、CDスキップを使用したエポック・メイキングな実験電子音響作品を世に送り出し、エレクトロニック・ミュージックの新たな可能性を提示して世界中にフォロワーを増殖させたオヴァルことマーカス・ポップ。 自らが生み出したラップトップ・ミュージックの隆盛に嫌気がさし、遂には音楽業界からも引退してしまったマーカスが還ってきた。 オヴァル名義としては2001年の『ovalcommers』以来、マーカスにとってもエリコ・トヨダとのユニット、soの2003年の1stアルバム以来となる新作アルバムはなんと全76曲収録の2枚組CD。CD1は「ミックテープ」、CD2は「スケッチブック」と自ら称し、それぞれ性格の違う作品となっている。 マーカス自身がギターやドラムをはじめ全ての楽器を演奏し(全収録曲の作曲、プロデュースも本人)、それらを効果的にフィーチャーして制作されたトラックの数々は、これまでのオヴァルのイメージとは無縁ともいえる色彩豊かで清涼感に溢れるサウンドとなっており、懐かしさえ感じさせる。 アルバムに先行して6月にリリースされた12インチ・シングル『Oh』(1000枚限定で、発売と同時にソールド・アウトとなった)で新たなオヴァルは予告されていたが、アルバムではそのサウンドを更に深化させた。 歴史的名盤の2枚『systemisch』、『94diskont.』(Pitchforkの'90年代の100枚にも選出されている)で浸透した感受性豊かな抽象的で鋭利な電子音響の世界観を残しつつも、革新的かつタイムレスで、オーガニックかつ洗練されたサウンドを創り出している。 自らが第ニのデビュー・アルバムと位置付ける程の自信作であり、批評的でありながらも「音楽」愛に満ちた作品となった。 最近、新しい「音楽」に出会っていないとお嘆きの貴兄には必聴の作品です。(Amazon.co.jpより)

SongList
  1. PANORAMA
  2. AH!
  3. SHHH
  4. GLOSSY
  5. STOP MOTION
  6. SKY
  7. BEIGE
  8. BRAHMS MANIA
  9. CINEMATIC
  10. CRY
  11. COTTAGE
  12. I MUSIK
  13. SALAMANCA
  14. DOLO
  15. DRICAS
  16. CYPRUS
  17. VESSEL
  18. DYNAMO
  19. FINIS
  20. EMOCOR
  21. ALPEN WIREFRAME
  22. WONDA
  23. INTENSIFY
  24. ENCORE
  25. HAFF
  1. CITY
  2. OSLO
  3. IJ
  4. RIVO
  5. POMP
  6. BLINKY
  7. PARALLAX
  8. KORAL
  9. KOLOR
  10. AUTO MATIC
  11. DREAM OVER
  12. PASTELL
  13. MAGNIFY
  14. DRIFT
  15. ALLOVER
  16. DERBY
  17. FLAX
  18. BERGEN BEST
  19. MATIN E
  20. KUKICHA
  21. 6 AM
  22. FLAMINGO
  23. RIVO II
  24. GOODBYE
  25. FONTAN
  26. CO-ECHO
  27. STOP MOTION I
  28. VITESSE
  29. SEPTEMBER
  30. VOIL
  31. VEGAS TOP
  32. EXPO
  33. LONELY
  34. JAVA
  35. KLACK
  36. PROJECT EVERGREEN
  37. RAINYDAY
  38. BIG CITY NIGHTS
  39. ROSAMMIE
  40. GALLO
  41. MAY TEA
  42. CHRONOGRAPH
  43. JANK
  44. BREEZY
  45. PRESS
  46. FORM FAKTOR
  47. TERMINAL
  48. KARO
  49. SWISS SUMMER
  50. HAPPYEND