昨年から大流行しているWashed Out, Memory Tapes, Neon Indian, Toro y Moiに代表されChillwave/Glo-Fiシーン。最近では、Flying LotusやLow End Theoryの盛況を目の当たりにしたロスアンゼルスの若手Baths, Shlohmo, Asura, Teebsが作る本格的なエレクトリック・ビーツを導入したChillwave/Glo-Fiとも共振する作品に注目が集まっている。その新しい波をL.A.では無く、フロリダはウェストパームビーチから送り届けるのがJudson RogersことSumsun。 フロリダを拠点に活動し、Twin Sister, Memoryhouse, MillionYoungといった人気注目バンドと共演するかたわら、Low End Theory主宰Daddy Kevが運営するAlpha Pup Recordsの系列レーベル、Matthewdavidが手掛けるLeaving Recordsがデビュー曲'Leaving You'をいち早く紹介して以来、L.A.シーンとも密接に繋がって行く。Leaving Recordsと地元ラジオ局dublabなどL.A.シーンの厚いサポートを受けリリースされるデビューアルバム『Samo Milagro』。アルバムのタイトルは、バスキアのグラフィティ名義SAMO(セイモ)と、親交の深いペインティング・グループMilagro(スペイン語でミラクルの意)をかけている。デビュー曲'Leaving You'では、女性ヴォーカリストBeverly Russellをフィーチャーし、アーリー'90sな雰囲気を漂わせるスタイルを披露していたが、このアルバムではヴォーカルはほとんど使用されていない。前半は、波の音と電子音がうねり合い、スローモー/ミディアム/アップテンポなビートが流麗に走る極上バレアリックな雰囲気。5曲目から10曲目までは、[The Capella]と題したストーリーで、一曲一曲を途切れ無く、まるで深い海の中を潜るような、あるいは潮風が香る砂浜で、寄せては返す波の音を聴いているような気分に浸るスーパーチル・アンビエント・ジャーニーをドラマチックに展開。11、12曲目はこのCDのみに収録されるボーナストラック。"Moving On"は、仲の良いバンドOff Balance Atlasをフィーチャーしたサイケポップ。マスタリングはMatthewdavidが担当している(『Samo Milagro』のカセットテープが同時期にLeaving Recordsから発売)。 ローファイでバレアリックなビートと、チルウェーヴ系をスクリューして、フロリダの波に乗せて届けるサウンド・・・ この際、ビートウェーヴと呼んでしまえ。 (Amazon.co.jpより)
- Ants
- Reflections
- Wind Stone
- Call It Home
- Capella Intro
- Reality
- Colors pt.1
- Capella pt.1
- Capella pt.2
- Whales
- Animal Jam
- Summersun