ジャズ・ピアノと一口にいっても、ビル・エヴァンスに代表されるリリカルな演奏、ボビー・ティモンズやホレス・シルヴァーのようなファンキー・ピアノまで、その形態はさまざま。で、ミシェル・カミロはといえば、なんといっても強烈なラテン・フレイヴァーと驚異的なテクニックが専売特許だ。ジャマイカ出身のモンティ・アレキサンダー、キューバ出身のゴンサロ・ルバルカバ、そしてドミニカ共和国出身のカミロと、なぜかカリブ海出身のジャズ・ピアニストには超絶技巧の持ち主が多いけど、なかでもカミロは圧倒的なテクニックにものをいわせたエネルギッシュな演奏が圧巻。そうしたカミロの魅力を満喫できるのが93年に録音したこのトリオ作品。ニューヨーク・デビュー時からの仲間であるアンソニー・ジャクソン&デイヴ・ウェックルと組んだトリオでスピード感満点、仕掛けの多い演奏を目まぐるしいテンポで演奏していて、度肝を抜かれること必至。ポリリズミックな変拍子曲<5>はほんと、すごいとしかいいようがない。(Amazon.co.jpより)
SongList
- Tropical Jam
- Caravan
- El Realejo
- Rendezvous
- As One
- Rememberance
- Blacky
- Albertina
- From Within