「なにこれ!?」
"知覚する" N.D. の音楽 瞬間、狂気と正気が入れ替わり現れ、N.D. という記号のもとに提示される可能性 緻密にデザインされた音の響きと " ノイズ" 複雑に構築された "リズム" が美しき音像を生む
そのさなか
"ピアノ" は象徴的に響き、すべての音は必然性を帯びてくる 共存や融合などという甘い言葉ここにはない
ここにあるのは "身体的な快楽 "と理性的な興奮のせめぎ合い
20 世紀が残した音楽形態同士の闘争だ
あらゆるジャンルと対峙しつつ、どこにも属さない いくつもの価値観が同時に存在し "矛盾" を抱えながら 過去から、その先へと一点突破しようとする "音楽の記憶の記録"
国籍、性別不明の匿名ユニット。
予定調和とは無縁の作風で、2014 年、moph records よりデビユーアルバム『NUL 0 00』をリリース。
N.D.のコメント 音楽シーンに風穴を開けたいんだよ。
我々は調性音楽、ジャズ、ロック、ブルース、更には現代音楽、ノイズ・ミュージック、アンビエント、ドローンにいたるまで徹底的に習得してきた。結論からいうと、一部の例外はあるものの、
それら現在の音楽には予定調和しかなかったんだ。N.D. は、音楽による、あらゆる美の可能性を追求したプロジェクトだ。だから、調性という狭い世界で音楽を表現することはない。
リズムを含め音楽要素の源泉である「響き」そのものによる表現を追求しているんだよ。ソフトウェアやエフェクトに依存したインスタント・ミュージックでもないしね。
決まり切ったフォーマットの中で表現する音楽は、もはや我々にとっては過去のものであり、もしかしたらそういった音楽を楽しめる層のリスナーには難解な音楽に聴こえるかもしれないが、
これが音楽を創造することだと思っているんだ。
とにかく、聴覚をフリーにして聴いて貰いたい。何も感じなければそれまでだし、何かを感じて貰えたなら、それは我々にとって最高の喜びだ。
我々はプロフェッショナル・ミュージシャンだから、誰にも理解できないような音楽は作らないけど、だからといって、例えばアイスランドの音楽だからきっと美しいとか、メディアがプッシュ
する素晴らしい音楽とやらを一面的に鵜呑みにするリスナーにはわかって貰えないかもしれないね。
でも、そんなことはどうでもいい。多くの人に愛される音楽は、大抵予定調和の賜物だからさ。
こんな風に言うと、N.D. の音楽はとてつもなく凄いものだと思うかもしれないが、一定レベル以上のミュージシャンなら誰にも作ることが出来る音楽をやっているに過ぎない。世界中の素晴ら
しいミュージシャンをリスペクトしつつ、我々は自らの表現でその仲間入りをしたいんだ。
一応、評論家にも釘を刺しておくと、これはジャズ、テクノ、現代音楽やノイズの融合ではなく、せめぎ合いなんだ。
先人達が築いた音楽表現をN.D. 流に昇華させた新しい概念の音楽だと思って欲しい。
N.D. は、常に挑戦するプロジェクトさ。