本作はアルゼンチン南部リオネグロ州のアンデス地帯にある「ザ・ボルソン」と呼ばれる地域にある、友人であるAlejandro Arandaのホームスタジオでスタインウェイのピアノで録音された作品。そこに位置する特別な磁場を感じると言うPiltriquitron 山に触発され制作、「Champaqui 山にパワーを受け作った前作と手法は違えども、同様なフィーリングが漂ったものになった。」とのこと。その言葉通り、まるでフラノフに神が乗り移り、無意識の内に手がつらつらと動いて描かれたかのような超自然的な佇まい。そして、その旋律はため息が出る程の美しさである。表紙の風景写真は、フラノフの家の近くにあるオタメンディ自然保護区のもので、本アルバムの3曲目のモチーフにもなっている。